英国永住者の日常

モラ夫と暮らす英国永住者の日常の記録です。

ハリー・ベッカー(1865-1928)という画家

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イギリスの画家でHarry Becker という画家がいます。日本では知られていないかもしれません。そういう私も昨日まで知りませんでした。ひょっとするとイギリスでもそんなに有名ではないかもしれないです。


実は義理の母がベッカーの絵をかなりたくさん持っていたのですが、何十年もロフトの物置に置きっぱなしになっていたのです。ひょっとすると小さいのも合わせると100枚ぐらいはあるんじゃないかなと言っていました。昨日今日と絵の整理をしていました。まだまだ半分ぐらいしか見ていないので、残りも早く見たいなと思っています。


これらの絵はハリーの死後ベッカー家の方から、義理の父に譲られたものだそうです。理由などは義理の父が亡くなってしまっているので、よくわからないのです。義理の父はサフォークに住んでいたこともあったそうなので、ベッカー家に縁があったのかもしれません。義母が持っている絵はほとんどがイギリスのサフォークと呼ばれる場所の農家の風景や働く農民を描いたものですが、下書きや習作もあるので、同じモチーフの下書きから完成形まで見ることができて興味深かったです。


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この画家ベッカー、途中までは非常に成功した画家で、セルフリッジというデパートの壁画を製作する予定だったようです。ですが商業芸術がどうしても受け入れられず、セルフリッジとの契約が打ち切られ、計画は頓挫したそうです。


その後サフォークのダーシャムという場所に移り住み、農民を書き続けたようです。当時のベッカーは貧しい農民と同じぐらいの貧困生活をおくっていたそうで、奥さんがアートを教え、そのお金でつつましく暮らしていたそうです。貧しくなってからのベッカーは画材が買えなくなって来たためか、油絵ではなく木炭などを使った作品がほとんどになっているそうです。
義母が持っているベッカーの絵も、裏紙に書かれたようなものもあります。


ベッカーは毎日農民と一緒に外にでて絵を描いていたそうです。1928年に肺炎で亡くなったのは、そのせいではないかと書いてある記事もありました。


ベッカーの絵は力強く、そして暖かさがあります。羊や馬のモチーフが多く描かれています。彼のロンドン時代の作風はトラディショナルな感じですが、私はサフォーク時代の作風の方が好きです。


私は「美の巨人たち」という番組が好きなのですが、あの番組を見ると、絵を見る時に「もっと画家のバックグラウンドや時代背景が知りたいな」と思います。ベッカーについてもざっと調べてみたのですがネット上ではあまり情報収集できませんでした。ベッカー本をアマゾンで注文したので、本が来たらもう少し背景がわかるかもしれません。楽しみです。