英国永住者の日常

ごく普通の英国永住者の日常の記録です。

DVと自己愛性人格障害

かれこれ10年以上前から知り合いのイギリス人カップルのお友達がいます。ものすごくきれいな大きな庭がある大きくておしゃれな家に住んでいて、庭の広さは日本の小学校の校庭ぐらい広いのです。旦那さんのAはどこから見てもとっても優しそうですし、いつも素敵です。


5年ぐらい前から、奥さんEがアル中っぽくなって来てがりがりに痩せてしまってちょっと心配していました。いつもちょっとお酒の匂いがします。でもガリガリに痩せてはいますが、
「ちゃんと食べてるわよ」
と言っていたし、エネルギッシュでいろんな資格を取ったりしています。 旦那さんAは私立の寄宿学校に行ったらしくて、ものすごく紳士っぽくて、華やかでちょっと気が強そうな奥さんEと素敵なカップルだなと〜思っていました。


ずーっとそう思っていました。


他の友達が離婚して彼氏を探している時も、たまたまAさんが夫に会いに来て、友達は「あの人素敵ね」といってたので、独身だったら、絶対に友達に紹介するのに〜残念。と思っていました。


うちの夫はAさんとずーっと仲が良かったのですが、ラグビーやサッカーを見たり、クリケットをしたり、あくまでもそういうスポーツ好き同士のお友達という感じで、あまり私生活については知りませんでした。


最近になって、Eさんと私は女2人だけで一緒に出かける機会があり、色々話している時に


E「主人(A)はいい面もたくさんある人なのよ。」と言いました。


私はそりゃそうでしょう。素敵な人だよね。うんうん。と思いながら聞いていました。
そしたら彼女の目から、涙がぽろぽろぽろって溢れて来て、


E「前に飲酒運転で捕まって私の免許取り消しになったの覚えてる?」


ときかれたので、もちろん覚えてるよ。(新聞にも載るぐらいスピード超過してたもんね。)と考えていました。


E「あの時、主人から何度も殴られて、ワイン飲んでたけど車で逃げたの」


だから車をぶつけて大破してしまったんだ…
もうびっくりして、なんと言っていいのか分かりませんでした。確かに彼女の家から逃げようと思ったら夜は車で逃げるしかありません。


私だと他にあまりしがらみがないし、大学の友達同士で繋がってるということもないし(2人は大学で知り合ったらしいので共通の友達がたくさんいるそう)話し易かったのかもしれません。でも、長年知ってるカップルで、いつも2人は一緒にいて、ものすごく仲よさそうだったのです。


ひょっとして大げさに言ってるのではないかと思って、その後は良く観察するようにしていました。


確かに旦那さんAは、Eさんが何か言うと、チッみたいな反応をすることが時々ありますが、1秒ぐらいで、すぐにいつもの紳士的な優しい感じに戻ります。


でもでも、先日2人が来た時に、(うっかりだと思いますが)旦那さんの方が少しだけ声を荒らげました。確かにEさんがずーっと話し続けていて、話題からちょっと脱線してしまっていました。
そのあと、いつもよりも大きな声でわっはっはと笑って、声を荒らげたのを目立たせないようにしたのは、見逃しませんでした。


Eさんとは2人きりで定期的に会うようになり、色々な話をするようになったのですが、本当に大変そうです。Eさんがアル中になったのは旦那さんのDVのせいなのかもしれません。


「AのDVのことは誰にも言わないでね。」


と言われているので、うちの夫にも話していないのです。だから、夫に今日はどんな話をしたの?と聞かれると、いろいろ誤魔化さなくてはいけなくて、ちょっとめんどくさいですが、私のせいでEに迷惑がかかると困るので、絶対に絶対に言えません。


Eさんによると、


「DVとモラハラってね、多分自己愛性人格障害だから、治らないのよ。一生。でも私は彼を見捨てることはできない。」


と言っていたので、自己愛性人格障害についても調べてみました。
確かに一生治らなさそうです。自己愛性人格障害の人はターゲット以外にはとてもいい人でとてつもなく魅力的に見えるのだそうで、ターゲットにだけ辛く当たるのだそうです。だから、周りの人はずーっと気付かないとか。確かに、私もずーっと気付いていませんでした。


「もし、なんかあったらいつでも電話してね。車で迎えに来るから。」
(Eは免許取り消されたので、運転できません)と言ってありますが、本当に心配です。ちなみにEの携帯にもGPSのトラッカーかなんかがついてるらしくって、どこに行ったのか逐一チェックされてるらしいです。


どうして離婚しないのか分かりません。共依存状態なんでしょうか?


Eのおじさんが警察官で、


「俺にはわかってるんだよ。訴えてもいいんだ。あいつは紳士的で優しそうにしてるけど、俺にはわかるんだよ。すぐに手配は手伝えるから、その気になったら教えてくれ。我慢することないんだ。」


といきなり言われたそうです。


やっぱりプロの目は誤魔化せないんですね。それには安心しました。