英国永住者の日常

ごく普通の英国永住者の日常の記録です。

外資系金融会社GS 元副社長Hのビッグプロジェクト

1年以上前の話になるので、そろそろ時効かなと思いますが、ある日突然知らない人からメールが来ました。
それは外資系GS社の副社長だったHさんという方が金融の新しいプロジェクトを立ち上げるとかで、その投資商品に関する宣伝用の動画をヨーロッパ各地で撮影したいとのことでした。

その撮影場所と、ビデオに出て来る役者さんを探して欲しいとのご依頼で、大きな予算がある感じでした。

こういう問い合わせはたまにあるので、特にあやしいとは思ってはいませんでした。知り合いの日本の広告会社の紹介かな? などと、考えていました。その少し前に、本格的な広告の方が来ていて、撮影の場所などを探すのを手伝ったので。

「探すのは探せますが、イギリスからヨーロッパ各地、ドバイ等を全部手配となると結構値段もかかりますよ。」という返事をしましたが、その夜、なんとな~く胸騒ぎがして気になってネットで調べてみました。GS社の副社長ってところで、予算がいっぱいあってもおかしくない印象だったのですが、何か引っかかる感じ。

まずグーグルマップで検索。事務所のビルがものすごく庶民的な感じ。1日に何億と儲けている(らしい)人の事務所ぽくない。

GS社の元副社長と検索に入れただけでいろいろ出て来ました。かなり怪しい評判です。問い合わせのメールをくれた方も、他の関係者も写真が出て来ました。みんな証券会社勤務っぽくありません。
(といっても証券マンに知り合いがいるわけではないので、絶対に違うとは言い切れないのですが。ちょいワルみたいな人たちです。)

そしてみんな似たような投資関係のウェブサイトを運営しているようです。
似たようなというか本人達の写真が違うだけみたいな感じです。

調べているうちに、前のプロジェクトの動画も出て来ました。ロンドンとかでイギリス人と話したり、ご飯を食べたりして、Hはすばらしい人で、優秀だとかなんとか英語で言っています。

「ロンドンの重鎮達が〜」とか司会者が言ってますが、名前も出てないのになぜ重鎮だとわかるのか? 顔見ただけでわかるような有名人はいないのに。司会の人も妙です。

そしてHさんはかなり怪しい感じでア〜ハア〜ハと何度も英語で相槌を打っています。微妙に噛み合っていない会話が棒読みとともに怪しさを倍増させています。
Hさんの服装もかなり怪しい。映画ウォールストリートの登場人物をデフォルメされた感じです。

登場人物の台詞もみんな棒読みっぽくて、主役のHさんの言葉使いがすこし若者っぽいのです。きっと台本を書いた人が若いのでしょう。

ツッコミどころが多すぎて、そのまま

「多忙により時間の調整がつかず、このプロジェクトにご協力することができなくなりました。残念です。ご迷惑をおかけしますがご了承ください。」

とのメールを出しました。
教材いくらぐらいするんでしょう?高いんでしょうね。きっと。

今検索してみましたが、G社も我が社には全く関係ありませんとホームページにお知らせを載せていました。

大金を使って海外ロケしなくても、全部日本で撮れそうな映像ばかりなんですがね。