英国永住者の日常

モラ夫と暮らす英国永住者の日常の記録です。

イギリスのホテルで働いてみたこと (2)

私の上司だった人が、「お客様は神様だからね。」といつも言っていました。イギリスでもそう言うんだなと驚きました。と言ってもイギリス人ではなくヨーロッパ人だったのですが。

彼の考えるサービスは知らないうちにやってくれてた「さすが気がきくな。」みたいなサービスではなく、私がやりましょう。私が、私が〜。みたいなパフォーマンス第一主義のちょっとうざい接客をよしとしていました。文化の違いでしょうか。だから上司のお気に入りもみんな声が大きい!声が大きくてうるさくて、本当に苦手でした。

イギリスのバトラーみたいな出過ぎない、でも気の利いたサービスが高級なホテルのサービスだと思っていたので、意外な気がしました。(といっても、私のいたホテルは場所柄高いだけでいわゆる高級なホテルではなかったのですが。)

同僚のイギリス人男性は、制服を着ると英国紳士っぽくなって、発音も綺麗なのでイギリス人のおばあちゃま達に人気のようでした。その方6ヶ国語話せるとかで、仕事に来ていろんな国の従業員といろんな言葉で話すのが楽しみなんだそうです。昇進とかまったく考えていないようで、彼の目が輝いているのはレストランなどの外国人従業員や外国からのお客様と話している時だけでした。

ホテルで宿泊といえば、中国人の親子がスェーデンで、チェックイン12時間前に到着し、チェックイン出来ずにロビーに泊まろうとし、ホテルから警察が呼ばれ強制退去させられた記事を読みました。私の(元)上司だった人ならどうするかな〜と思いました。
動画を見ると道に寝転がって泣き叫んでいました。まあ確かに異国で警察呼ばれて、夜中に強制的に道に放り出されたらショックだろうとは思いますが。あんな風に泣き叫ばれたら、元上司だったら「お客様は神様だからロビーに寝てもいい」って言うのかなと思いながら動画を見ました。
もうやめてしまったので彼に聞くことはできませんが。(笑) でもさすがに12時間前につくのなら、その日もホテルを予約して2泊にするべきでしょう。

ロビーに泊まらせてしまうと、次から次にそう言う人たちが来てしまう可能性もあるわけで、やっぱりスエーデンのホテルの対処法は正しかったのかもしれません。中国人の宿泊客、けっこう要求が多いですからね。ただこれ、国際問題になっているようで、スェーデン側の政府がちゃんとホテルをかばってくれてるのは良かったです。ホテルの従業員って本当に毎日苦情が多くて大変ですから。

中国からのお客様、結構評判が良くないんですよ。声が大きくて、色々要求が多くて。でも、私的には、そんなに嫌ではなかったです。短期しか働いていないから、よくわかっていない部分もあるかもしれませんが。
中国人のおばさんとかは、「アジア人がいた〜」みたいな感じで、私の顔を見ると安心するみたいです。みんな自動翻訳機持参で会話しようとして、かわいいなと思っていました。


私の好きなマナーハウスのホテルは、オーナーさんがものすごくポッシュで、ちょっと変わった貴族っぽい人なのですが、帽子をかぶって朝食を食べるお客さんや、声が大きいお客さんや、マナーの悪いお客さんに(慇懃無礼に)注意するらしく、トリップアドバイザーに客を侮辱しているとか、見下しているとかの文句がいくつか書かれているらしいです。オーナーさんは全く気にしてなさそうで、笑い飛ばしていました。私はそういうオーナーさんの姿勢を含め、そのホテルの方針が気に入っています。お金持ちのうるさい親戚のおじさんの家みたいな感じです。家族の写真や16世紀ぐらいの先祖の肖像画なども飾ってありいい感じです。家の歴史なども延々と説明してくれます。発音が本当に上流っぽいアクセントなので、そのアクセントで注意されると「バカにされた」って思う人もいるのかもしれないです。
チェーン店に買収されずにあのまま残って欲しいなと思っています。


先日日本のホテルが舞台になっているドラマを見たのですが、なかなか興味深かったです。やっぱりホテルで働いている時は気になってみてしまいました。サプライズでお客さんを喜ばせる場面がなんども出て来ました。実際お客さんから誕生日のケーキのサプライズをお願いされた時は、来たぞ来たぞ!みたいな感じで、私も張り切って準備しました。ただ、ドラマの中のサプライズですが、サプライズサプライズってサービス過剰ではないですか?あれでも過剰サービスではないのでしょうか?無料で行うサービスではなさそうなサービスもありました。ドラマだからってことなんでしょうが、あんなに1組のお客さんに時間を割くと、他のお客さんほったらかしになるんじゃないの?と思いながら見ました。

私的には必要以外は干渉しない、出過ぎないというサービスのスタイルが好きです。
(元上司なら絶対に「やる気なし」の評価を下すでしょうが。)